Clip Success!!

データ活用のリーディングカンパニー『ブレインパッド』下田倫大氏が教える、AI時代に求められるエンジニア像とは?

1,794 PV

14日前

人工知能(AI)がブームだ。自動車メーカーやIT企業が開発にしのぎを削る自動運転車や、プロ棋士に勝利するレベルにまで達した囲碁プログラムなど、AIにまつわる話題には事欠かない。AIはこれからのエンジニアの仕事をどのように変えようとしているのか。今回は、アナリティクスとエンジニアリングを核に、「データ活用」によるクライアント企業のビジネス創造と経営改善を支援してきたブレインパッドの下田倫大氏に、AI時代に必要とされるエンジニア像について聞く。

「ブレインパッドのミッションは『データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる』こと。そのためわれわれは、自らの力でクライアントが抱えるビジネス上の課題を解決するため、仕事に取り組んでいます」


 ▲ 株式会社ブレインパッド テクノロジー&ソフトウェア開発本部 基盤開発部長 下田 倫大氏
金融系スタートアップでの開発エンジニア、SNS企業での研究開発職を経て2013年にブレインパッドに入社。プライベートDMP『Rtoaster』(アールトースター)の外部システム連携や、運用型広告の運用を最適化する『L2Mixer』(エルツーミキサー)の開発責任者として従事。2015年7月から技術で全社を支援する横断組織である現職へ。アナリティクス×エンジニアリングの領域で日々奮闘。TFUG(TensorFlow User Group)発起人で、深層学習や機械学習を活用した案件に積極的に携わる。

そう話すのは、ブレインパッドのテクノロジー&ソフトウェア開発本部で基盤開発部長を務める下田倫大氏。同社は、2004年創業の日本におけるデータ活用ビジネスを牽引するパイオニアだ。

「われわれは、ビッグデータやアナリティクスという言葉がいまほど認知される前からデータ分析・データ活用に取り組んできました。現在、3つの事業を展開していますが、どれもお客様の経営資源の有効活用や、適切な経営の意思決定をもたらすために立ち上げたもの。アナリティクスのみに終始するのではなく、データから導き出した結論をいかにお客様のビジネスに適用しうるかを、常に考えながらサービス提供を行っています」

ブレインパッドは、日本有数の規模を誇るデータサイエンティスト集団を抱えていることでも知られている。下田氏が所属するテクノロジー&ソフトウェア開発本部は、データサイエンティストたちが分析した結果を、エンジニアリングによって顧客の課題解決につなげる役割を担う全社横断組織だ。

「テクノロジー&ソフトウェア開発本部は、お客様に質の高いサービスを提供するために欠かせない技術を集積するR&D機能と、各事業に所属するエンジニアを技術的にサポートする機能を併せ持った部署です。最近ではとくに、AIへの期待が高まっており、われわれのもとにも、機械学習(マシンラーニング)や深層学習(ディープラーニング)に関わる案件が多数寄せられるようになっています」

最近では、顧客自身がアナリティクスについて一定の見識を持つようになっており、データから何らかの示唆が得られれば満足という時代は終わりつつあると下田氏はいう。つまりアナリティクスの結果を、現実のビジネスを改善するための「道具」として使いたいという要望が高まっているのだ。AIを活用した業務プロセスの見直しや新サービスの開発は、その最新トレンドといえるだろう。

「分析結果を経営判断の材料にするだけでなく、システム化、仕組み化してビジネスに生かしたいというご要望は確かに増えています。こうしたご要望にお応えするには、アナリティクスのみならず、エンジニアリングの力が欠かせません。サービスとテクノロジーが一体となった当社のマーケティングプラットフォーム事業(デジタルマーケティングのプラットフォームを開発・提供する事業)、ソリューション事業(データ分析関連のソフトウェアの販売やシステム構築を行う事業)はもちろんですが、データ分析を主軸とするアナリティクス事業においても、案件に求められるエンジニアリング要素は確実に増えています
 

あらゆる領域のエンジニアがAIと向き合う時代に

では今後、ますますアナリティクス×エンジニアリングの融合が進み、AIと向き合う機会が増えるとすると、どのようなエンジニアが必要になるのだろうか?

「AIに関わるエンジニアというと、どうしても高い数学力が必要とされるイメージがありますが、求められる要素はそれだけではありません。効率のいい計算を実現するアルゴリズムの実装力分散処理リアルタイム処理に関する知見、GPUなどのハードウェア周りの知識も必要となることがあります。また、スマートフォンやデバイス上でAIが動作することが期待されるため、幅広い領域のエンジニアがAIというキーワードと関わる時代になるでしょう。Googleの自動運転車や囲碁プログラムの『AlphaGo』、ソフトバンクの『Pepper』を見てもわかるように、AIは非常に多様な技術領域を内包した分野。つまり、多くのエンジニアにとって無縁ではないのです」

なかでも下田氏は、テクノロジーとビジネスの橋渡しができるエンジニアにはチャンスが多いと見ている。

「ビジネスデベロップメント寄りの方は、データを使えば有用なサービスができることはわかっていても、具体的にどうすべきかまではわかりません。一方、データサイエンティストは、幅広い業界を対象にデータ分析を行っているものの、すべての業界のビジネス事情にまで精通することは難しい。これらのギャップをつなぎ合わせることができるのが、顧客のニーズを技術力で具現化できるエンジニアだと思っています。アナリティクスとエンジニアリングに、ビジネスをかけ合わせられるエンジニアには、これから大きなチャンスがあるのではないでしょうか」

では、AI時代を生き抜く覚悟を決めたエンジニアは何から学ぶべきだろう?

「その問いに額面通りに答えると『一から数学を学び直しましょう』となってしまうので、現実的な選択肢として私がお勧めするのは、まず達成したい目標を決めて、いまの知識レベルでできることから取り組み始めることです。目標といまのギャップを感じ、現時点では持っていない知識を吸収していくことが一番いい学習方法だと思います。エンジニアであれば、きっと開発言語や開発手法を同じ方法で学んできたはずです。AIに関する要素技術もそれと同じです。特別視する必要はないと思います」

数年前に比べると、クラウドベンダーからAI関連のライブラリやAPIが提供されるようになり、システムやサービスへの実装がしやすくなっている。日本語による技術論文や活用事例もネット上に豊富にある。興味があるのであればこの状況を生かさない手はないと下田氏はいう。

「私は2016年10月に、機械学習ライブラリとして注目を集めている、Googleの『TensorFlow』のユーザーグループ(TensorFlow User Group Tokyo)を立ち上げましたが、オープンソースを上手に使えば、エンジニアだけでAIを活用したサービスを開発することも可能になってきていると感じています。これまでアナリティクスやAIとは関わりが薄かった方や、関心はあるもののどう活用すればいいか悩んでいた方にも、チャレンジしやすくなっていると思います」

下田氏が所属するブレインパッドでも、AIはもちろんアナリティクスをベースとしたアプリケーション開発に関心があるエンジニアを求めているという。

「ブレインパッドには、ソフトウェアエンジニアとしての経験があり、自分とは異なる領域の専門家に対する敬意と学びへの意欲がある方なら、どなたでも活躍していただけるチャンスがあると思います。もちろんエンジニアリングに携わる以上、技術力は大切です。しかしもっと大事なのは、新しい領域に挑戦したいという意思とマインドです。最先端の研究結果をビジネスへ展開することにやりがいを感じられる方はいつでも歓迎します」

AIの高度化がもたらすビジネスインパクトは計り知れない。いずれ関わることになるのであれば、本格的な波が訪れる前に技術を身に付け、できる限り多くの経験を積んでおくべきだろう。そのキャリアの一歩がブレインパッドなら、未来への可能性はさらに大きなものになるはずだ。
 

株式会社ブレインパッド

ミッション:「データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる」
代表取締役会長:草野 隆史
代表取締役社長:佐藤 清之輔
設立:2004年3月18日
本社所在地:東京都港区白金台3-2-10 白金台ビル
http://www.brainpad.co.jp/

事業内容

幅広い業種を対象に、ビッグデータ活用サービスとデジタルマーケティングサービスを提供。事業セグメントとしては、以下の3つがある。
 

アナリティクス事業

国内随一の規模を誇るデータサイエンティストチームが、データ解析/コンサルテーション や、 データ解析ロジックを組み込んだシステム実装を業務受託型で行う事業。
 

ソリューション事業

企業がCRM(顧客関係強化)や、マーケティングオートメーション(マーケティングの自動化)を実施する場合に必要となる海外製システム、機械学習による予測システムのライセンス販売と、 ビッグデータ分析環境の構築を行う事業。
 

マーケティングプラットフォーム事業

プライベートDMPにレコメンドエンジンを搭載した『Rtoaster』など、デジタルマーケティング領域において、データ分析系のアルゴリズムを搭載した 独自性の強い製品を自社開発し、顧客企業に提供している事業。
 

採用窓口

採用についてのお問い合わせはこちらへ
https://form.brainpad.co.jp/webapp/form/19108_ygcb_23/index.do

    おすすめのコメント

CLIPしているユーザー