累計会員数150万を誇る婚活サービス「Omiai」の事業責任者である柿田氏が語る「新しい価値を提供し続けるチーム」とは

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累計会員数150万人を誇る恋愛マッチングサービス「Omiai」を運営する株式会社ネットマーケティングのCTOである柿田氏に、Omiai事業の開発体制についてインタビューを行った。 皆様は「デーティング」という言葉をご存知だろうか? 欧米諸国では恋人になる前にデートを重ねる期間のことをデーティングと言う。簡単に言うと恋人になるためのお試し期間だ。日本ではあまり馴染みのない言葉かも知れないが、欧米諸国ではごく普通なことである。 アメリカでは実に30%以上のカップルがオンラインデーティングサービスにより、成婚をしているという調査結果もあり、もはや一般的であると言える。そのサービスを日本でいち早く2012年に開始したのが、「Omiai」だ。現在までの累計会員数は150万人を超えており、多くのユーザーに利用されている。 今回はOmiaiの事業責任者であり、ネットマーケティング社のCTOである柿田氏にお話を聞いた。

Omiai事業の組織体制について

筆者が今回話を聞いた中で最も驚いたことのひとつが、Omiai事業の組織体制であった。

現在、開発エンジニアは合計で10名程度。累計会員数が150万人規模のサービスとしては異例の少なさであると言える。また、その開発人員を5名ずつ2つのチームに分け、ビジネスチームと組み合わせてチーム編成をしている。

つまり、開発もマーケティングも混ざった1チーム10名程度で2チームが作られている。この組織体型は海外では見慣れた開発体制ではあるが、日本で行っている企業は少ないと筆者は認識をしている。

これは柿田氏のエンジニアに対しての信念である「開発エンジニアはビジネスサイドのこともしっかりと理解をしておくべきである」という表れであり、紐解いていくと柿田氏のキャリアパスの中から生まれた思想であると思われる。

柿田氏のキャリアパス

柿田氏は大学の文系学部を卒業していて、最初からプログラムに触れていた訳ではない。

プログラムに興味があり、触れていくうちに、システムが動くことが面白くてたまらなくなり、どんどんのめり込んでいった。その流れで新卒では受託開発会社に就職をし、ネットマーケティング社に転職をする37歳まで転職をしたことは一度もなかった。

開発が好きであった柿田氏は、プログラムを誰よりも習得し、その力は自身でも自信があると言えるほどのレベルに達していた。現に若くして、大きなプロジェクトに参加するなど、顧客からの信頼は厚かった。

ただ、年齢が30代中盤を迎えると顧客側の年齢が柿田氏よりも若いことも増えてきた。そうなると顧客は頼みにくくなったせいか、少しずつお願いされることが減ってきてしまっていたという。

柿田氏はその際に「いくら優秀なプログラマーであっても、45歳、50歳になった時にプログラムのことだけを分かっているだけではダメだ!専門性だけを追求しても、それだけで生活をできるエンジニアは一握りしかいない。」と考える様になる。そのため、一念発起し、ネットマーケティングに転職をしていた。

少人数のエンジニア体制に拘る理由

話を組織体制の事に戻そう。

元々、Omiaiチームはビジネスサイドと開発サイドを分けて、チーム編成をしていた。その際、柿田氏は開発部隊を担当するCTOであった。それまでの開発は企画側、マーケティング側、CS(Customer Support)側から開発に対しての要望をもらい、それを柿田氏の方で一度全てを把握してから開発チームに落としこむという方法を取っていた。

この時上がった問題としては「ビジネスサイドの売上やKPI(Key Performance Indicator)も開発サイドは知らない」「開発サイドのアイデアもあったがそれを直接現場に伝えることができない」ということがあった。2016年1月より柿田氏はOmiai事業の事業責任者に就任する。

それと同時に事業の組織体制を見直し、上記の体制に変更した。まだ半年程度の体制であるが、着実に成果は実り始める。その一例が足あと機能である。元々、足あと機能はビジネスサイドから追加依頼があったものだった。

その開発依頼には目安となるローンチ日程もあったが、その際に開発側からは膨大な量の通信になる。MySQLだとかなりの処理が必要になるため、UXは低下すると判断したので、パフォーマンスを上げるためDynamoDBの導入を提案した。この時、開発には時間がかかると予測をしたが、結果的にUXは良いものになり、とてもユーザーに喜ばれる機能になっている。

10名程度の開発人員ということに拘るのも、柿田氏のもうひとつの「全てのエンジニアがフルスタックである状態が望ましいし、喜びがある」という信念から起因していると筆者は考える。

専門に特化した開発を進めている会社も多数存在するが、ネットマーケティングの開発メンバーはPCサイト、SP(smartphone)サイト、iOSアプリ、Androidアプリ、サーバーサイド、フロントなど、全ての内容をこのメンバーだけで行っている。

過去には、2倍程度の人員がいた時期もあったそうだが、現在の開発スピードもそれに劣らないほど、非常に早い状態を維持できていると言う。

開発スピード加速化のための具体的な施策は、PHPからJAVAへ言語を切替え、Junit(Javaプログラムの単体テストを行うためのツール)などを駆使した。また、課金などの重要部分のテストは自動化し、検索スピードやサイト表示速度の向上など、さまざまな成果を上げている。

柿田氏は、事業責任者となった後も努力を続けていて、JAVAのフレームワークを独自で開発したり、新しい言語やフレームワークへのトライも自宅に帰ってから寝る直前まで行っている。

柿田氏は「もちろん他社はウォッチをしています。ただ、あまり意識はしすぎていません。純粋な良縁というものを作っていける場を目指し、ユーザーにとって心地よいサービスにすることだけにフォーカスをしています。出会い系であるとまだまだ誤解されがちだし、それをもっと払拭したいし、真剣に困っている人に対して、質の良いマッチングを提供する場にしたい。そのためには必要であると判断する機能であれば、どんどん取り入れていきたいし、より安全で安心な場にしていくことが必要だと思っている。」と語る。

Omiai事業の今後について

筆者はインターネット業界に10年以上従事しているが、いわゆる出会い系と呼ばれるサービスも数多く目にしてきた。柿田氏も言うように、健全性や安全性を考慮していないサービスというのは、お金を儲けやすいかもしれないが、ユーザーからの信頼を得られることは難しい。

最後に柿田氏は「ユーザーが安心して、安全に使っていくためのマッチングのインフラになるためには絶対的な信用が必要だと考えています。社会的な意義は大きいのですが、マッチングサービス自体の世間的なイメージはマイナスからのスタート。見た目がかっこいい、良い機能があるということも大事だけれども、それだけではなく、コツコツと信頼を積み上げていくことが大事であると思っています。」と業界自体の地位向上、ユーザーの幸福を担う重要な事業であると誇りを持ってもらえるように頑張りたいと熱く語ってくれた。

まとめ

今回、柿田氏にお話を聞き、筆者は改めて技術者のキャリアを考えさせられた。

柿田氏が言うように、専門的な領域においで、プログラムを書くというだけでキャリアを全うできるエンジニアは本当に数えるほどしかいないのではないか。

そうであれば、ビジネスサイドや自分の領域と異なるスタッフと関わりあうこと、様々な言語やフレームワークにチャレンジすること、自分のコンフォートゾーンだけにとどまらないことこそが、エンジニア自身のキャリアを更に向上させるのではないだろうか。

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株式会社ネットマーケティング
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