Sler・SES脱出!?事業会社との違いをズバリ【前半】
- SES脱出
- Sler脱出
SESが正当に評価されない理由として、下記5点があります。
一つ目の理由は、考課者や監督者が現場にいない(お客様評価になりがち)からです。単独で派遣されている場合はなおさらです。派遣先(依頼者)の評価がそのまま直結して、自身の評価になってしまいます。
二つ目の理由は、考課者の経験が浅いと言うケースがあります。ビジネスモデル上、人が入れ代わり立ち代わり変わってしまうため、マネージメントに長けた人材が会社に残り続けていると言う事が稀です。
三つ目の理由は、基本的にSESの売上の単価は常駐する際の契約で決まります。つまり働いた成果で売上が決定するのではなく、事前にどのような人が常駐するか?ということで売上が決定します。
つまり、その時に単価の高い人材でいることが大事になり、「資格の有無」や「実績の有無」によって判断されるためです。もちろん長期で契約が継続していく場合に関しては、勤務先での評判が必須になります。
ご自身のキャリアのためにも、評価のためにも勤務先で頑張ることは当たり前ですが、重要です。
四つ目の理由は、受注単価が開示されないことが多々あるからです。不透明さが嫌になることもあると思います。実際には受注単価が上がっているにも関わらず、自分自身の昇給は少ない企業も少なくはないかと思います。
五つ目の理由は、派遣先を選べないからです。特に規模の大きくない、営業が弱いSESは受注している案件が少ないため、どうしても案件自体の幅が狭まってしまうためです。
SES企業としては、希望ではないからという理由でそのまま働かないというわけにはいかないので、どこかの仕事に就くことになります。
SESで働き続けるリスクを5つ挙げていきます。
一つ目に、明確に資格や実績によって評価を決めている会社もありますが、就業年数に応じて給与や評価を決めている会社もあることは事実です。
二つ目に、前述したとおり派遣先を選べない場合は、スキルを上げにくいという問題があります。実績があれば、派遣先が決定しやすいこともあります。
三つ目に、SESでは売上単価の上限が決まっているため、当たり前ではありますがそれ以上給料は上がりません。私たちがお話を聞くSESの方は高いところでも700万円を超えている人は稀です。
四つ目に、基本的には派遣先の方が年下になっていくにつれて、指示がしにくいという理由でお仕事がもらえなくなっていくこともあるでしょう。待機が続いてる場合、要注意であると言えます。
五つ目に、どうしても職場や案件が変わっていてしまうために、1年から2年同じ案件に携わり続けるということは、ほぼないと言えるでしょう。
また、サービスを立ち上げから発展させるまで長期間携わる、ということも少ないです。
エンジニアとして何が得意か、セールスポイントは何かなど、自分自身のスキルや経験を棚卸ししていくということは、とても大事なことです。同時に、自分自身が興味のあることや楽しいと感じたことも書き出しておくと良いでしょう。
コミュニケーションが得意な方もいれば、プログラミングが得意な方もいらっしゃるでしょう。 自分自身の強みを見極め、キャリアを進めていくことがとても大事になります。
また強みが見つかったらさらに伸ばしていくためにはどういった経験が必要なのか、を考えておくことが重要です。
自分自身の強みや得意なこと、また好きなこともしっかりと自分自身で把握できていない、という方も多いかと思います。その際は判断の戦略的な先送り、ということも選択肢の中に入れておくべきでしょう。戦略的な先送りとは、「期間や条件を決め、ある時期に到達したら決断をする」と決めておくことです。
具体的に例を出すのであれば、「設計もプログラミングもできる環境にいた上で2年間の間に両方を経験し、その上で得意な方向に集中していく」、と意思決定をすることです。
タイミングが来た際には、上流工程に行くのか?エンジニアとして特化していくのか?ITコンサルタントになるのか?などを決定していきます。
会社やクライアントがエンジニアに何を求めているかを考えましょう。
基本的には評価というのは他者がするものです。会社やクライアントや派遣先が何を求めているのか?どういった問題を自分に解決して欲しいのか?ということは常に考えておくべきです。
また同時に会社の評価制度もしっかりと把握しておくべきでしょう。
当たり前ではありますが、転職の際に採用企業は「前の会社でも評価の高い人材なので弊社でも活躍してくれるはず!」と考えたりします。
つまり大事なことは今目の前にある目標やミッションに対してしっかりとコミットする事とも言えます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回、意思決定の先送りなどの話をしました。
自分自身では自分のことを正しく見ることができないこともあるかと思います。また自分自身が取ろうとしている手段が正しいかさえもわからないケースもあるかと思います。
そういった際はぜひ一緒にご自身のキャリアを考えてみませんか?
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